外国人雇用をテクノロジーで支援するBEENOS HR Link株式会社(以下「BEENOS HR Link」)。その代表取締役社長、岡﨑陽介氏は、株式会社ゆびすいコンサルティング(大阪府、代表取締役 山下泰功)が2022年11月10日(木)に開催したウェビナー<労務管理&人材活用セミナー~ハラスメント対策・外国人雇用・シニア活用~>に講師として登壇しました。
開催概要
名 称:労務管理&人材活用セミナー~ハラスメント対策・外国人雇用・シニア活用~
日 程:2022年11月10日(木)、13:30~15:30
開催方法:ウェビナー(zoom)
主 催:株式会社ゆびすいコンサルティング
[株式会社ゆびすい]について
このウェビナーの主催は、税務・会計はもちろんのこと経営コンサルティングや登記、労務、ITにいたるまで、多岐にわたる事業を展開している[ゆびすいグループ]。約350名の専門家が全国10拠点に在籍しており、お客様第一主義のもと、グループネットワークを活用することにより、時代の変化に即応した新たなサービスを創造し、お客様にご満足をご提供し続けています。
[Linkus]「特定技能外国人の採用、雇用、支援業務を効率化する方法」
特定技能の活用とIT管理については、BEENOS HR Link株式会社 代表取締役社長 岡﨑 陽介氏より説明をさせていただきました。特定技能の活用とIT管理についてお話をさせていただく前に、まずは特定技能の制度やその現状について、技能実習との違いにも触れながら解説しました。
加えて、特定技能外国人が従事できる業種や職種、どういった方が求職者として仕事を探しているのか、雇用側が注意すべき点についてお話を広げさせていただき、最後にBEENOS HR Link株式会社のサービス[Linkus]について触れさせていただいております。
特定技能外国人雇用・管理を行ううえで、日々の業務だけでなく日本での生活をサポートする様々な準備・支援が義務付けられています。それらに対する[Linkus]の活用方法についてのご提案をさせていただきました。最後に、[Linkus]に登録をしている海外人材(求職者)の皆さんのご意見についてもお伝えしました。
Linkusの求職者を対象にアンケートを実施
現在、[Linkus]に求職者として登録していらっしゃる海外人材は約5,000名を超えています。その求職者を対象にアンケートを実施しました。その中には技能実習を修了(または修了予定)した方も含まれており、現在持っている在留資格は技能実習が圧倒的に多く、職種をみてみると介護の現場で既に働いている方は少ないのが現状です。興味のある職種に関する質問では介護の順位は上がってきており、その背景には東南アジア諸国連合(ASEAN)には「日本で介護の仕事に就きたい」という方が多いことも関連していると考えられます。日本で介護職について学び、そのまま日本で働き続けることを希望する方もいれば、母国に帰ってからも介護職を続けたいと考えている方もいるようです。
このアンケートでは、職場でのコミュニケーションについては、「仕事についてもプライベートについても話さない」が46%、「仕事についてのみ話す」14%、「仕事以外もよく話す」40%という結果になりました。60%がプライベートの話をしないというのは、少し寂しい結果に感じられます。登録支援機関や受け入れ企業は職場でのコミュニケーションを円滑にし、人材の定着について考えるのであれば、この辺りも配慮していただくことが必要ではないでしょうか。
住居については「家賃が高いと困る」という意見が多くみられました。技能実習生などは複数名でひとつの部屋に住んでいる場合も少なくないため、ひとり部屋が欲しいという方も多いです。
就職・転職時の希望する条件については、少し意外ですが、「給与以外が重要」という回答が最も多い結果でした。単なる出稼ぎではなく、「自身の夢を叶えるために特定技能での就労を目指す」というような声も少なくないため、面接時に彼らの希望に関してしっかりとヒアリングをしながら、両者でマッチングを図っていくことが重要です。また、日本での生活で大変だと感じたことは、銀行や役所・携帯電話、水道、ガスなどの「様々な契約」でした。雇用時には職場だけでなく、生活についてサポートできる体制を整えておく必要があります。
[Linkus]のサービス内容について
[Linkus]は、特定技能の支援業務を一元管理ができるプラットフォームサービスです。登録支援機関と受け入れ企業での共有管理はもちろん、支援業務を委託せずに、自社で支援を行う受け入れ企業も、TODO管理や、関連書類の作成・情報管理など、すべて[Linkus]での管理が可能となります。
「海外人材の受け入れを考えているものの、何から始めていいかわからない」「特定技能外国人の雇用は大変そう」「デジタルって難しいのでは?」といったご質問・ご相談はぜひ[Linkus]へ。これから特定技能の採用・雇用を開始される企業様、すでに特定技能制度を活用して海外人材を受け入れている企業様も、ぜひ導入をご検討ください。
▼[Linkus]の詳しい機能に関する内容はこちら▼
支援業務のIT化を始めるベストなタイミングとは
業務の稼働量を物理的に減らすことも大切ですが、事務作業やスケジュール管理について、「いつ、何をしなければならない」ということを覚え続ける労力を減らしていくことがさらに重要だと考えています。事務作業や稼働量を減らすことで時間に余裕を持たせられるため、空いた時間を他の業務に充てることができます。空いた時間に営業活動をしたり、特定技能外国人の方の支援をより手厚くすることができるでしょう。海外人材の日本語学習や地域との交流をサポートできれば、モチベーションや日本語能力のアップも期待でき、職場への定着にもつながるでしょう。
[Linkus]は支援・雇用する特定技能外国人の方が15〜20名になった頃が、最もIT化に適しているのではないかと考えています。「手作業で管理ができるならもっと人数が増えてからでもいいのでは?」というご意見もありますが、
社内スタッフがツールに慣れることを考慮すると、50人、100人と人数が増えてからの導入はハードルが高くなってしまうことが予想されます。支援・雇用する人数が増えると他にもタスクが発生する可能性もありますので、「ツールに慣れる時間を確保できないまま手作業で業務をするしかなくなり、ご担当者さんの業務負荷が増えてしまう」という悪循環に陥ってしまうことも考えられます。一方、支援する人数が1人2人の場合、手作業で業務を進めることもそれほど大変ではないかと思います。費用対効果も加味して、15〜20名からご利用いただくのがベストでしょう。
まとめ
特定技能に関して施行までの流れ、制度の詳細といった制度に関する一般的な知識に加えて、現状の課題、課題に対するアプローチ方法について解説させていただきました。
制度に関して間違えられやすいポイントや、海外人材のリアルな声についても触れさせていただいております。ご参加者の皆さまにとっては、全体を通して、特定技能や海外人材雇用に関する資料を読むよりも深い知見に触れられる機会となったのではないでしょうか。
BEENOS HR Link株式会社
代表取締役社長 岡﨑 陽介 氏
BEENOS HR Linkの代表取締役として、事業構築からサービス企画・営業などを統括。前職までは芸能事務所で プロモーション企画やメディア開発を行う。2015年BEENOSのグループ会社であるモノセンスに入社、コラボ商品企画やモノセンス内新規事業を担当。BeeCruiseに転籍し、[Linkus]を立ち上げ、2020年7 月にサービス提供を開始。2020年12月 にBEENOS HR Link株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。