【特定技能】という在留資格が創設されたことによって、海外人材を受け入れられる方法や業種が増えています。この制度を有効に活用することは、人材不足の課題を打破する方法の一つです。
【特定技能】1号は12業種あり、日本語能力試験と、それぞれの特定技能評価試験の合格が求められます。ここからは、12分野それぞれの技能試験実施状況について解説します。なお、【特定技能】の採用や在留資格申請のご不明点、[Linkus]がお答えします。ぜひご相談ください。
介護業
特定技能【介護】の資格を取得するためには、介護技能と日本語能力について、業務遂行に必要なレベルを有していることを証明する必要があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
◆技能試験 会場:
・日本国内:47都道府県。試験会場の詳細はこのサイトで検索が可能です。
・日本国外:タイ、カンボジア、フィリピン、モンゴル、インドネシア、ミャンマー、ネパールで実施中。
◆技能試験 日程:
日本国内の試験は連日開催。詳しくはこちらを参考にしてみてください。
ビルクリーニング業
特定技能【ビルクリーニング】の在留資格を得るためには、(1)ビルクリーニング分野における技能があること(2)業務遂行に必要な日本語能力を有していることの両方を証明する必要があります。具体的には、次のように定められています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
◆技能試験 会場:
・日本国内:北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県。
・日本国外:インドネシア、ミャンマー、フィリピンで実施中。
◆技能試験 日程:
2024年は9月に実施予定。詳しくはこちらを参考にしてみてください。
素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業
特定技能【素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業】の資格で業務に従事するためには、日本語試験と技能試験の両方に合格するか、同様な業務内容の技能実習2号を良好に修了している必要があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
溶接を除く18区分
◆技能試験 会場:
・日本国内:岐阜県、静岡県、石川県、東京都、福岡県、愛知県、宮城県、大阪府。
・日本国外:タイ、インドネシア、フィリピン、ネパールにて各1回の試験が予定されています。
◆技能試験 日程:
・2024年7月16日~2024年8月29日
詳しくはこちらも参考にしてみてください。
建設業
特定技能【建設業】1号の取得要件は、日本語レベルN4以上の試験に合格すること、建設分野特定技能1号評価試験に合格することです。建設業において特定技能2号に移行するためには、特定技能【建設業】1号の認定を受ける必要があります。詳しくはこちらや以下の記事もご参考ください。
◆技能試験 会場:
・日本国内:静岡県、東京都、千葉県、大阪府、宮城県、愛知県、鹿児島県などで実施されていますが、職種によって場所が違うためよく確認してください。
◆技能試験 日程:
・2024年4月17日~2025年3月10日
造船・舶用工業
造船・舶用工業分野の特定技能1号試験は、申請者が希望する場所に試験監督者が派遣され、随時試験が実施されます。申請者は試験の実施場所の確保、機械設備・試験用機材の準備、その他要求された措置を実施する必要があります。
◆技能試験 会場:
・日本国内:申請者が希望する場所に本会の試験監督者を派遣し、試験が随時実施されます。
◆技能試験 日程:
試験は随時行われます。詳しい試験の日程はこちらを参考にしてみてください。
自動車整備業
技能試験「自動車整備分野特定技能評価試験」か、日本の国家試験「自動車整備士技能検定試験3級」に合格する必要があります。「自動車整備分野特定技能評価試験」の技能水準は「自動車整備士技能検定試験3級」と同程度です。詳しくはこちらをご参考ください。
◆技能試験 会場:
・日本国内:全国
◆技能試験 日程:
日本国内はこちら、日本国外はこちらからご確認ください。
航空業
特定技能【航空業】には<空港グランドハンドリング業務>と<航空機整備業務>の2種類に分けられます。以下、当該業務に従事する日本人労働者が従事する関連業務を付随的に行うことは差し支えありません。
<空港グランドハンドリング業務>
航空機地上走行支援業務、手荷物・貨物取扱業務、手荷物・貨物の搭降載取扱業務、航空機内外の清掃整備業務など
<航空機整備業務>
運航整備、機体整備、装備品・原動機整備など
【航空業】で特定技能1号の在留資格を取得するためには、技能試験(学科+実技)と日本語試験をクリアする必要があります。技能試験は、公益社団法人 日本航空技術協会(JAEA)が実施する<航空分野技能評価試験 空港グランドハンドリング>または、<航空分野技能評価試験 航空機整備>です。
宿泊業
特定技能【宿泊】を取得する要件は、宿泊業で必要となる知識や技能を身につけているか、それを証明するために宿泊業技能測定試験に合格していることが求められます。の技能試験は宿泊業技能試験センターが実施するものです。テキストは特に定められていませんが、第1回試験の過去問題は一般社団法人宿泊業技能試験センターのwebページからダウンロードができます。詳しくはこちらも参考にしてみてください。
◆技能試験 日程:
数多くの試験が実施されておりますので、詳しい内容はこちらを参考にしてみてください。
農業
特定技能【農業】取得の要件は、日本語レベルN4以上の試験と、農業技能測定試験に合格することです。試験の内容は「耕種農業全般」と「畜産農業全般」の技能分野に分かれています。日本語音声を聞くリスニングテスト、学科試験、実技試験があり、試験時間は60分です。詳しくはこちらの記事もご参考ください。
◆技能試験 会場:
・日本国内:全国47都道府県で実施中。詳しい試験会場につてはこちらから検索ができます。
・日本国外:タイ、カンボジア、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、ネパールで実施しています。
◆技能試験 日程:
日本国内の試験日程はこちらから、日本国外での試験日程はこちらからご確認いただけます。
漁業
特定技能【漁業】は業務区分が<漁業>と<養殖業>の2点に分けられます。在留資格を取得するためには、国際交流基金日本語基礎テスト又は日本語能力試験N4以上に合格していることと、漁業技能測定試験(漁業または養殖業)に合格していることが求められます。
◆技能試験 会場:
・日本国内:全国47と道府県
◆技能試験 日程:
日本国内の試験日程はこちらから、日本国外での試験日程はこちらからご確認いただけます。
飲食料品製造業
特定技能【飲食料品製造業】を取得するためには、飲食料品製造業の業務遂行において必要とされる知識や経験、技能を有していること、飲食料品製造業の業務遂行に必要な日本語能力を有していることが求められます。そのために一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)の実施する「飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験」に合格する必要があります。詳しくはこちらの記事もご参考ください。
◆技能試験 会場:
・日本国内:北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、兵庫県、広島県、愛媛県、福岡県、鹿児島県、沖縄県で実施中。
外食業
◆技能試験 日程:
・2024年10月11日〜25日
日本国内の試験日程はこちらから、日本国外での試験日程はこちらからご確認いただけます。
◆技能試験 会場:
・日本国内:北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、兵庫県、広島県、愛媛県、福岡県、鹿児島県、沖縄県で実施中。
・日本国外:スリランカ、ネパール、インドネシア、カンボジア、タイ、フィリピンなどでも試験が実施されています。
まとめ
外国人労働者は人材不足の業種によって重宝される人材です。また、特定技能の在留資格を取得できる人材は、日本語や技能に関して一定以上の水準を持っている方々であるため、より貴重な人材であると考えられます。試験日程や会場をしっかりと把握して、計画的に人材確保を行なっていきましょう。なお、【特定技能】の採用や在留資格申請のご不明点に関して、[Linkus]がお答えします。ぜひご相談ください。